保有している資格をアピールして転職を有利に進めるには

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企業が欲しがっている人材を見極める

自分が望む仕事をするための転職であっても、企業が求めている人材と合致しなければ、いつまで経っても転職を成功させることはできません。まずは、自分にとってのメリットではなく、企業にとってのメリットを考慮する必要があります。

面接時に仕事に対する熱意やこれまでの経験を語ってみても、客観的に証明できるものがなければ、あまり意味がありません。それを証明するために使うのが資格です。

決して「資格ありき」ではありません。過去の実績などのアピールポイントがあり、それを信憑性のある情報として採用者に提示できるものが資格なのです。資格そのものを強くアピールするのは得策ではありません。資格を取得した動機についても同様です。

面接でその資格を取得しようと思った理由を尋ねられた時に、「何よりも資格取得を優先させたかった」というような内容の返答は望ましくありません。医師や弁護士など、資格を所持していなければ就けない職業は別ですが、そうでないなら、実務経験を積み重ねている間に必要に迫られて資格を取得したという位置づけの方が、面接官の印象も良くなります。

いずれにしても、資格そのものを前面に出してアピールすることは避けましょう。「仕事に対する知見を高めるために資格が必要だった」あるいは「業務上どうしても欠かすことのできない資格だった」などの理由を伝えて、向上心をアピールするようにしてください。資格を取得すること自体が目的であったと判断されてしまわないように説明することが重要です。

保有している資格がどのように役立つかをアピールする

保有している資格の数や取得動機よりも、まずは、持っている資格で自分は何ができるのか、それによって、企業にどのようなメリットがあるのかをアピールしていきましょう。資格を持っているということ自体は、それほど重要ではありません。いくつもの資格を持っていてその数をアピールしてみても、いわゆる「資格マニア」と判断されてしまう可能性があります。

企業が知りたいと思っていることに応える

努力の積み重ねによって資格の取得を成し遂げられたという経験に企業は耳を傾けてくれるかもしれませんが、「この資格を持っている私はすごい」といった内容のアピールでは、むしろ逆効果となる可能性もあります。

面接の場というものは、自分がアピールしたいことを一方的に述べる場所ではありません。企業が知りたがっているであろうことを推察して、自分のできることをアピールする必要があります。アピールの内容が資格自慢になってはいけません。また、アピールできる要素が多すぎるのもNGです。

複数の資格をアピールする一方で別方面の経験を語りつつ、現在勉強中の資格も述べるというようなやり方は逆効果です。この方法では、「どのようなことができる人なのか」という具体性がぼやけてしまいます。その企業が必要としている人材をしっかりと認識して、その1点のみに集中したアピールをするほうが良い結果に繋がるでしょう。

アピール力の高い資格

志望する企業に特化した資格以外にも、資格欄に記載したほうが良い資格がいくつかあります。まずは国家資格です。これは志望企業の業務に合致していなくても記載した方が無難です。過去に就いた職種の証明としても役立ちます。

また、資格ではありませんが、語学力のアピールとしてTOEICのスコアは記載した方が良いでしょう。ただし、ビジネスに役立つレベルと判断されるのは600点以上、外資系企業ならば700点以上は必要です。

これを下回るスコアでは、「この程度の英語力なのか」と思われてしまう結果にもなりますので記載しない方が無難でしょう。普通自動車免許も書いておくべき資格です。あれば格段に有利になるということはありませんが、なければ不利になる可能性は高いです。

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