実務経験とスキルを意識する
資格があれば転職に有利になることは間違いありませんが、やみくもに数多く資格を取って、それをアピールすればよいというものでもありません。
これまでの実務経験やスキルと合わせて、持っている資格をどのように生かせるかをアピールする必要があります。
男性におすすめの資格
中小企業診断士
コンサルティングに必要な知見があることの証明になる資格です。この資格は、どのコンサルティング業界でも評価が高いので、転職を有利に進めることができます。ただ、資格があればそれで良いという類のものではなく、コンサルタントとしての実務経験があってこその「証明書」といった位置づけです。年齢、学歴などによる受験資格はありません。
宅地建物取引士
不動産取引の契約締結時に必要となる資格です。重要事項の説明も含めて、宅建取得者がその場にいないと不動産の契約はできません。従って、不動産業界への転職時にはかなり強力なアピールポイントになります。
不動産に関する取引をするためには、各事業所に5人に1人の割合で宅建取得者を配置することが法律で義務付けられています。これを確保するために苦労している中小企業への転職では、特に優遇される傾向にあります。
営業経験があれば、さらに優遇される確率が高まります。不動産業界の営業では未経験者歓迎の求人も珍しくないので、新たに取得する資格としても一考の余地はあるでしょう。年齢制限等による受験資格は特にありません。
社会保険労務士
独立開業も可能な資格ですが、総務や人事への転職時にはアピール材料にもなります。労働トラブルへの対応といった内容を任されることもあるので、比較的男性向きの資格といえるでしょう。社会保険労務士は、学歴、実務経験、厚生労働大臣の認めた国家試験合格などの、いずれかの受験資格に該当する必要があります。
MOS
マイクロソフトオフィススペシャリストの略で、ExcelやWordといったオフィスのソフトをどれだけ使いこなすことができるかを認定する資格です。世界共通の資格なので、日本のみならず、世界中で通用する資格になります。パソコンを導入していない企業はほとんどありませんので、この資格を保有していれば幅広い企業の事務仕事に活用することが可能です。
未経験でも武器になる男性向けの資格
転職では実務経験を伴った上での資格アピールが原則ですが、未経験の業種であっても、取得している資格によっては転職が有利に進められる資格もいくつか存在します。
第二種電気工事士
一般住宅向けの配線や、電気設備工事の知識を持っていることの証明になる国家資格です。働きながらでも狙うことができる資格ですので、希望する転職先によっては取得を目指してみるのもよいでしょう。なお、電気工事士には年齢などによる受験資格はなく、誰でも受験することができます。
ボイラー技士
建物に設置されているボイラーの検査や調整、監視をする仕事です。受験に実務経験は必要ありませんが、合格後に20時間の講習、または、小規模ボイラーを4か月以上取り扱う(または、その経験)必要があります。取得難易度は比較的容易でありながら、ボイラーが設置してある建物には必ず必要な職種なのでニーズも高く、転職先にも困ることはないでしょう。
第二種運転免許
旅客を乗せて車を運転する時に必要となる資格です。タクシーであれば普通第二種免許、バスならば大型第二種免許が必須となります。受験資格は21歳以上で、第一種普通免許取得後3年以上経過している必要があります。
資格を取ることだけが目的になっては意味がありませんが、自分の目標や転職したい職種への武器として利用価値が高いのであれば、新たな資格取得を考えてみるのもよいでしょう。