工業系の資格にはどのようなものがあるのか
意外と未経験でも取得できる資格が多い
工業系の仕事と聞くと、覚えることが多く難易度が高いということを想像するかもしれません。
しかし、工業系の資格自体は未経験であっても受験資格が設けられず簡単に取得できるものが多いため、意外と資格を取得するまでの道のりそのものは短いです。
ただし、中には事前に資格を取得していることが募集条件になっている企業も多いので、他業種から志望する場合は注意しておかなければなりません。
工業系の資格について見ていこう
ここからは、転職に役立つ工業系の資格について説明していきます。
溶接系
溶接の仕事に関連する資格を大まかにまとめると以下の資格があがります。
- 「アルミニウム溶接技能者 基本級」
- 「アルミニウム溶接技能者 専門級」
- 「アルミニウム合金溶接管理技術者 3級」
- 「アルミニウム合金溶接管理技術者 2級」
- 「ガス溶接作業主任者」
このうちアルミニウム関連の資格は取得がとても簡単であり、すぐに取得することも容易になっています。また、溶接の仕事を1年以上行っている人の場合はボイラー溶接士の受験資格が伴いますので、経験がある人の場合は資格取得の幅がさらに広がるのでチェックしておきましょう。
危険物取扱系
化学工場やガソリンスタンドで勤務する際に必要になる危険物取扱の資格は、大まかに以下の通りです。
- 「危険物取扱者 甲種」
- 「危険物取扱者 乙種(第1類~第6類)」
- 「危険物取扱者 丙種」
種類は多いですが難易度自体はそう難しくはないので、転職前に資格を取得することも十分可能です。企業によっては、どの資格が必須条件になるのか、有利になるのかなどの情報が募集要項に載っている場合もありますので、自分の志望している転職先のニーズに合った資格取得を目指しましょう。
高圧ガス系
高圧ガスの販売や災害防止に関連する資格は、大まかに以下の通りです。
- 「高圧ガス販売主任者 第1種」
- 「高圧ガス販売主任者 第2種」
- 「高圧ガス製造保安責任者 化学甲種」
- 「高圧ガス製造保安責任者 機械甲種」
- 「高圧ガス製造保安責任者 化学丙種(液化石油)」
- 「高圧ガス製造保安責任者 化学丙種(特別試験)」
- 「高圧ガス製造保安責任者 冷凍1種」
- 「高圧ガス製造保安責任者 冷凍2種」
- 「高圧ガス製造保安責任者 冷凍3種」
販売関連の資格は比較的簡単に取得できるものの、保安関連の資格はやや難易度が上昇します。
受験資格自体は存在しませんので、志望する場合はしっかりと勉強して現在働いている職場を離れる前に資格を取っておきたいものです。
火薬系
火薬を取り扱う仕事の資格は、大まかに以下の通りです。
- 「火薬類保安責任者 取扱甲種」
- 「火薬類保安責任者 取扱乙種」
- 「火薬類保安責任者 製造甲種」
- 「火薬類保安責任者 製造乙種」
- 「火薬類保安責任者 製造丙種」
乙種になってくるとなかなかの難易度になるため、しっかりと勉強をしなければなりません。高圧ガス関連の資格にもいえますが、1年に試験は1回となりますので、願書受付から試験日までのスケジュール管理の必要性もあります。
この他にも工業系の資格は数多く存在しますので、まずは一通り資格をチェックしてみると良いでしょう。
工業系の分野に転職を考えている場合の展望は?
転職後もさらなる資格取得に励もう
工業系の資格は職業の従事経験により受験資格が増えますので、仕事をしっかりとこなせば、さらに上を目指すことができます。中にはキャリアアップに大きな助けになる資格もありますので、転職後長く働きたいと考えている場合は、積極的に資格取得を目指していきたいものです。
工業系の仕事は、場合によっては命を預かることもあります。それだけに日々の業務に関しても責任感が多大なものになりますから、資格を取得しただけで満足せず、しっかりと実践に知識を生かしていくことも、キャリアップに関しては重要な要素です。