専門性が高い資格が並ぶことが理系の特徴
一般的に理系というととても幅が広く、ある程度自分が望んでいる業種を選ぶ選択肢も広くなっています。理系は専門的な分野が多いだけに資格を持っているだけで信頼性が上がりますので、転職に関しても大きな助けになるのは間違いないといえるでしょう。
その一方で、広い分絞り込みをしっかりと行わないとならず、ある程度指針を持っておかないと上手くいかないのでその点は留意しておかなければなりません。
「あれも取得これも取得」というのは現実的に難しいので、「理系の分野のどの業種の資格を取るのか」についての決定も必要です。
理系の資格を見ていこう
IT業界の資格
IT業界は全体的に人手不足という問題を抱えています。それだけに、就職できる窓口自体は広いものの、資格を持っていればさらに可能性が上昇していきます。
未経験の人であっても「基本情報技術者」の資格は十分独学で取得できますので、より確実に転職を成功させたい場合は、事前に取得を目指してみるといいです。IT業界では入社後に資格の取得を促されることもありますので、キャリアアップを目指している人の場合は向いている分野であるといえます。
化学系の資格
化学系の資格となると、「危険物取扱者」があがります。その名の通り危険物を扱う資格を持つものであり、一番難易度の低い丙種に関しては独学でも簡単に取得できる難易度なので、転職前に持っておきたいところです。
基本的には化学工場に転職する場合に役立つ資格になるのですが、ガソリンスタンドで勤務する際もこの資格が必要になります。
電気系の仕事の資格
電気系の仕事の資格はとても幅が広いことが特徴で、現場の仕事に関連するのが電験の通称で知られている「電気主任技術者」の資格です。この資格を持っていることで電気工作物に関わる仕事ができるようになるので、持っていないと従事できない職業もあります。
通信分野では、「電気通信主任技術者」の資格があります。電気通信回路を使用している職場はかなり多いので、この資格を持っているだけでかなりの需要を獲得することが可能です。
独学では難易度が高く、大学自体に電気系の勉強をしていた経験がないと難しい資格ではありますが、「大学時代に学んだ電気系の分野に思い切って転職したい」と考えている場合は、取得に臨んでみてはいかがでしょうか。
無線系の仕事
放送や通信に必須となる無線設備に関わる仕事ができるようになります。海上で無線を取り扱う「海上無線通信士」、航空関係の無線に関わる「航空無線通信士」など働き口に応じた資格が存在しますが、どれも難易度自体は高いためある程度知識を持っている人のための資格です。
基本的に事業を行う場合は必須のため、電気系の仕事と同様に敷居は高めですが、一度資格を取得すると転職先の幅がかなり広がります。
理系と関係ないような資格も転職に関わる
理系の業種であっても他の業種と同様に必要になる資格が存在します。例えば、運転免許の資格やTOEICを始めとした英語資格は、理系分野であっても役立ちますので、理系の業種に転職するのか決めかねている場合であっても、資格を取得しておいて損はありません。
理系の分野に転職を考えている場合の注意点は?
理系の資格は独学でも取得可能なものがいくつも存在し、転職に関しても大きな影響を持つことを分かっていただけたと思います。しかし、転職先では実際に現場で力を発揮するために技術を得ることが重要です。
キャリアップのために転職したいと考えている場合は特にその点を気にしなければならず、知識と技術を深めていくことが理系分野で実績をあげることの絶対条件になります。もちろん、長く就業することも求められますから、職業を転々とすることを考えている場合はせっかく資格を取得してもあまり生かせませんので、注意しておかなければなりません。